2013年5月12日日曜日

木更津駐屯地航空祭(5/12)

 例年は10~11月に開催される陸上自衛隊の木更津駐屯地航空祭ですが、なぜか今年は5月12日の開催となりました。
(10月に陸上自衛隊の観閲式があるためでしょうか)
 市内に母校があることもあり、以前はよく訪れていたのですが、ここ数年は訪れていませんでした。
調べてみたら前回行ったのは4年前ですよ……





 その間に登場し、すっかり話題となったAH-1S「痛コブラ」。
 こういうのはこそーっとやるもんかなーと思っていたのですが、これでかなり来客が増えているようですので、裾野が広がるのはいいかなと思います。
「対戦車道」の解説もしてらっしゃいましたが、そちらはYouTubeに上げられた方がいらっしゃるので略。(荒ぶるM197とかなー)


 こちらはAH-1Sの弾薬。20mm弾、ハイドラ70mmロケット弾、TOW発射筒。


 痛コブラに加え、今回は痛オメガ(オメガ=OH-1のことらしいです。初めて聞く呼び方ですが……)も登場。


 残念ながらこの企画は今年で終了の様子。
 来年からは地味な地上展示に戻るのか、はたまた。



 といいながら地味な地上展示大好きですよオレ。
 こちらはしばらく前に警視庁に導入されたS-92「ヘリバス」。初見です。
 設計上はUH-60ベースかつ6カ国共同開発というすごい生い立ちですが、見かけることの少ない機種でもあります。
 警視庁航空隊はS-92の以前には、EH101対潜ヘリコプター(現AW101)の民間型を世界で唯一購入するとか豪快な感じです。


 テカテカだあ。


 こちらも初見。陸自の新型練習ヘリコプター、TH-480Bことエンストロム480B。
 前任のOH-6Dと同様に実績のあるアリソン250エンジンを搭載しながら、安価であることが採用の理由であるようです。
 同じくOH-6Dを使っていた海上自衛隊は逆に、練習ヘリコプターとしてはやや高級なEC135をTH-135の呼称で採用しており、ずいぶんと違いが出たようです。


 定番ながらかっこいい千葉市消防局のドーファン2。フランス製。


 調達問題で今後どうなってしまうのかが心配なAH-64Dアパッチ・ロングボウ。
 アメリカでは後継型であるAH-64Eアパッチ・ガーディアンの納入が開始されており、そちらは台湾や韓国にも採用される予定だそうです。


 開庁45周年記念塗装のCH-47JA。
 他にも色々展示されていましたが、この辺で。



 飛行展示を待っていたところ……


 ちょうど海上保安庁のダッシュ8が降りてきましたよ。



 見よ大編隊。この数は他所の航空祭ではなかなか見られません。



 そして訓練展示。まずはOH-1のマニューバ。




 続いてOH-6……本来は観測用のヘリコプターなのですが、普通科隊員(軍隊で言うところの歩兵)を下ろしていきました。
 これは米陸軍の特殊部隊輸送用であるMH-6に近い使い方です。この機種では初めて見ました。




 UH-60JAとCH-47JAによる、12.7mmでの掃射。



 ファストロープによる隊員の降下と、スリング輸送による高機動車の降下。




 そして貨物室からも偵察バイクと高機動車。



 STABO――でしたっけ?――で隊員撤収。



 撤収をコブラが援護。これで訓練展示も終了。




 と思ったら、記念塗装の般若コブラが離陸、編隊飛行。



 そしてOH-1の機動。


 コブラも負けじと機動。
 コブラは設計が古く武装もあるためOH-1ほど俊敏ではありませんが、がんばっています。
 一時期はエンジントラブルによる事故もあり、あまり派手な飛び方は見られなくなるかもしれないと思っていましたが……。

 以前あった対抗部隊を置いての模擬戦や、外来機の曲技飛行が見られないのは少々さみしいですが、それを置いてもなおボリュームのあるデモンストレーションでした。


 格納庫の展示にも少し触れておきます。
 これはNBC防護車と除染車。原発事故で活躍したこのような車両が展示されるのは、うれしくもあり、悲しくもあります。


 UAV。海外の軍隊では小型のものでも無人機は固定翼が多いのですが、これは回転翼式。

 気になるものの写真を片っ端から貼ったので長くなりましたが、都心からもほど近い場所ですので、ヘリコプターに興味のある方には便利な航空祭です。

関連:煩悩機関倶零舎 木更津駐屯地 開設記念行事 / 航空祭 ――5年前に行ったときの日記。

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