2013年4月28日日曜日

米海軍 MH-60R/S ヘリコプター

 この土曜日は厚木基地春祭り、日曜日はCOMIC1☆7へ行ってまいりました。
 後者は、まあ、あんまりまとめる話題もないんで、Twilogでもお読みいただければ。

 去年行った厚木へ今年も行った理由ですが、新型機を見たくてですね。


 P-1……は、色んな方が話題にされているので申し訳ばかりに写真を貼るにとどめまして。

 個人的なお目当ては、米海軍で使われるSH-60ヘリコプターの新型、MH-60R対潜ヘリコプターと、MH-60S輸送ヘリコプターでございます。


 MH-60R対潜ヘリコプターは、それまで駆逐艦で運用されていたSH-60Bと、空母で運用されていたSH-60Fを統合した機種です。
 過去の2機種はそれぞれ違うタイプのソナーを使っており、SH-60Bは小さなソノブイをばら撒くタイプ、SH-60Fは機体からディッピングソナーを吊り下げるタイプでした。
 MH-60Rでは2種類のソナーを選択して積むことができるため、それ以外の部分を共通して使うことができるようになっています。
(ちなみに海上自衛隊のSH-60Jは最初からソノブイとディッピングソナーの両方を積んでいたので、機内がすこぶる狭うございます。改良型のSH-60Kでは日本で独自に機体を大型化したうえ、対潜機材の積み下ろしができるようになり柔軟性が増しました)


 こちらはMH-60S輸送ヘリコプター。物資輸送ヘリのUH-46Dと、捜索救難およびSEALs輸送用のHH-60Hの後継機。
 航空士救助のためのCSAR(戦闘捜索救難)任務と、特殊部隊の輸送任務とでは、ともに敵前へさらされる可能性があり、もともと似たような部分はありますが、物資輸送とはだいぶ性格が異なります。ただT700エンジンはこのクラスの機体にとってはかなり出力が大きいため、多く運ぶにも速く運ぶにも役立つといえます。
  UH-46に比べればキャビンは狭いものの、エンジン出力はこちらのほうが大きいため、機外吊り下げでの物資輸送が主体になると思われます。
 また外観上の大きな特徴として、通常のSH-60系では尾輪が比較的手前に付いているのに対し、MH-60Sだけは陸上型と同じような後ろ寄りの尾輪を備えています。SH-60では狭い駆逐艦の甲板で扱うことを考慮して手前にしていると思うのですが、おそらくMH-60Sは空母など大型艦での運用を前提としているためその必要がないのだと思います。ただしそれは前任のHH-60Hも同じだったはずで、なぜMH-60Sだけが陸上型と同じ尾輪なのかはよく分かりません。

 双方の機種とも機首部分に大きなFLIR(前方赤外線監視装置)ポッドを備え、コクピット計器も大型のMFD(多機能ディスプレイ)になっています。MFDはUH-60Lでは小さなものがいくつか並んでいる状態でしたが、MH-60R/Sでは操縦士一人当たり15インチ程度のものが2つずつ装備されています。

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